映画「シン・ウルトラマン」感想

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11月18日から「Amazon Prime Video(アマゾン プライム・ビデオ)」で、映画「シン・ウルトラマン」の配信が開始されたので、早速鑑賞しました。(Amazonプライム会員であれば、無料で視聴できます。(2022年11月20日現在))

シン・ウルトラマン
次々と巨大不明生物「禍威獣(カイジュウ)」があらわれ、その存在が日常となった日本。通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室専従班】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。班長・田村...


・・・ということで、今回は、「映画『シン・ウルトラマン』」の感想を書きたいと思います。

映画のあらすじは、映画『シン・ウルトラマン』公式サイトの「イントロダクション・ストーリー」で、簡単に紹介されています。

映画『シン・ウルトラマン』公式サイト
4.12 Blu-ray&DVD『シン・ゴジラ』の製作陣が、あの“ウルトラマン”を描く。混迷の時代に生きるすべての日本人に贈る、エンターテインメント超大作。


映画『シン・ウルトラマン』予告【2022年5月13日(金)公開】


感想

※ まだ観ていない方のために、ネタバレになるような具体的な場面については、ほとんど触れていません。

大人向け作品

映画全体を通して感じたことは、この映画は、完全に大人向けに作られた作品だということです。

日本政府が設立した「禍威獣特設対策室専従班」、通称「禍特対(カトクタイ)」のメンバーたちの会話や、政府関係者たちの会話中では、小難しい科学的な用語や政治的な話がポンポン飛び出してきます。

その為、テレビ版ウルトラマンのメインの対象視聴者である小さな子どもや小学生はもちろんのこと、中学生でも会話の内容を理解するのは難しいのではないかと。

しかも、早口で長台詞の会話シーンも多いですし、112分の上映時間に、色々な話を凝縮して詰め込んでいて、ストーリー展開が早いので、大人でも内容の理解が難しいと感じる人もいるのではないでしょうか。

驚きのCG・VFX技術

CG・VFX技術が、ただただ凄いと思いました。

特に、ウルトラマンと禍威獣・外星人とのバトルシーンは圧巻です。

また、映画「シン・ゴジラ」でも使われていた「 モーションキャプチャー」技術の採用により、ウルトラマンと他の外星人たちの動きが自然でリアリティがありました。

豪華俳優陣

主人公を含む主要登場人物に豪華俳優陣をキャスティングしているだけでなく、脇を固めるキャストも、個性豊かで味のあるベテラン俳優が多く出演されています。

個人的には、特に、主人公:神永新二(ウルトラマン)を演じた斎藤工さん、神永とバディを組むことになる浅見弘子役の長澤まさみさん、外星人メフィラス役の山本耕史さん、内閣総理大臣役の嶋田久作さんの演技がよかったです。

因みに、ウルトラマンの声は高橋一生さん、ゾーフィ(ゾフィー)の声は山寺宏一さんと声の出演も豪華です。

作品の世界観とマッチした主題歌

映画のエンドロールで流れる、米津玄師さんが歌う主題歌「M八七」が、映画の世界観にとても合っていると感じました。

因みに、CDシングルのジャケットも米津さんご自身が描いたイラストだということで、本当に多才で、才能溢れるアーティストですね。

米津玄師 – M八七  Kenshi Yonezu – M87

M八七

総評

総合評価:★★★★

個人的な総合評価は「星5つ中の4つ」で、星を一つ減点した理由は、2時間弱の映画の中に、内容をあれもこれもと詰め込み過ぎている感があるところです。

但し、本作品は前編・後編みたいな2部作にするのも違うような気がするので、内容を盛り込みすぎている点は、「まぁ、仕方ないか」とも思いました。

それ以外は、原作(のコンセプト)へのリスペクトを持ちつつ、新しい解釈で、現代の日本を舞台に、ウルトラマンと人間たちのストーリーを描いていて、もちろんエンターテインメント性はあるのだけれども、自分にとっては、素直に楽しめる作品というより、観終わった後で色々と考えさせられる作品でした。

複数の映画情報サイトのレビュー欄では、平均の評価が高い一方で、「面白くない」、「退屈」、「意味が分からない」、「理解しづらい」など、本作品に対して否定的なレビューも散見され、評価は賛否両論で完全に二極化している印象です。

確かに「観る人を選ぶ映画」だとは思います。

ところで、本作品で描かれる「ウルトラマンの物語」を観たあとで、子供の頃にウルトラマンと怪獣・宇宙人の戦いをワクワクした気分で無邪気に楽しんでいた気持ちとは全くかけ離れた考えが、自分の心の中に浮かびました。

映画「シン・ウルトラマン」では、ウルトラマンが初めて地球に降り立つまでの間、次々と現れる禍威獣(怪獣)たちが暴れ回ることによって、甚大な被害が出ていて、それを「禍特対」のメンバーを中心に人間だけで何とか倒していた状況が描かれ、そして、ウルトラマン登場後に現れた、人間のそれが遥かに及ばない高度な文明・科学技術を持つ知的生命体である外星人(宇宙人)が地球に来訪し、彼らの人間(地球人)などいとも簡単に隷属化できる程の圧倒的な力が、リアルに描かれています。

地球上では、知的生命体である人間が、全ての生物の頂点に君臨していますが、もし地球に来訪できる程の科学技術を持った宇宙人が地球にやって来たら、本作品で触れられているように、人間など簡単に隷属化され、戦闘兵器として利用されるのかもしれないと思うと、「人間とは何と非力な存在なのだろうか」ということを考えずにはいられませんでした。

映画「シン・ウルトラマン」は、大ヒットし、興行収入もよく、既に海外でも上映されていて、今後、北米、南米、ヨーロッパでも順次公開予定だそうです。

「ULTRAMAN」は、世界中で認知されているキャラクターなので、当然と言えば当然かもしれません。

大ヒットしたということで、個人的には、続編が制作されることを期待しています。(本作品では、バルタン星人、レッドキング、ゴモラといった人気のある宇宙人・怪獣が登場していませんし・・・)

また、「シン・ウルトラマン」に続いて、「シン・ウルトラセブン」なんか作ってもらえたら、胸アツなのですが・・・

シン・ウルトラマン
次々と巨大不明生物「禍威獣(カイジュウ)」があらわれ、その存在が日常となった日本。通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室専従班】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。班長・田村...
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